この記事では自動翻訳機(音声翻訳機)として人気のあるポケトークSと、KAZUNA eTalk5(カズナ・イートーク5)の特徴と違いについて、徹底比較しています。それぞれ異なった特徴があるので、どちらがより自分に合った翻訳機なのか、検討に役立てていただければ幸いです。
ポケトークSとKAZUNA eTalk5の特徴とそれぞれの違い
ポケトークSとKAZUNA eTalk5の特徴について、まずは簡単な表で確認していきます。
名称 | ポケトークS | KAZUNA eTalk5 |
本体画像 | ||
発売日 | 2019年12月6日 | 2018年12月7日 |
対応言語 | 74言語 | 73言語 |
グローバル通信対応国 | 133の国と地域 | 143か国 |
インターネット接続 | 必要 | オフラインでも一部使用可 |
カメラ翻訳(文字翻訳) | 〇(55言語) | 〇(8言語) |
グローバルSIMの通信料 | 通信料なし(ソースネクストが負担) | チャージ手続が必要 |
その他機能 | AI英会話レッスン機能など | チャット翻訳など |
価格 | 32,780円(税込)(グローバル通信2年付き)
27,280円(税込)(グローバル通信なし、Wi-fi環境必要) |
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販売サイト | ポケトークS公式サイト | KAZUNA eTalk5販売サイト(楽天) |
ポケトークSとKAZUNA eTalk5はこんな方におすすめ
ポケトークSとKAZUNA eTalk5はそれぞれこんな方にお勧めです。
どちらがより自分に当てはまるかチェックしてみましょう。
ポケトークSはこんな方におすすめ
- AI英会話・中国語会話レッスン機能を使いたい
- SIMの通信料を気にせず翻訳機をバンバン使いたい
KAZUNA eTalk5はこんな方におすすめ
- とにかく安く自動翻訳機を使ってみたい
- 通信環境を気にすることなく、オフラインでも安心して使いたい(飛行機内など)
- チャット翻訳を使いたい
ポケトークSとKAZUNA eTalk5はどちらも高機能な翻訳機
ポケトークSとKAZUNA eTalk5はどちらも高機能な翻訳機です。
どちらも音声翻訳の対応言語数は70言語超と対応言語が多く、カメラ翻訳(文字翻訳)機能が付いていることも共通しています。
以下ではそれぞれの違いについて解説していきます。
KAZUNA eTalk5はオフライン翻訳もあり
KAZUNA eTalk5は、オンライン翻訳だけでなく、一部の言語についてオフライン翻訳にも対応しています。
KAZUNA eTalk5のオフライン翻訳の対応言語は、以下の表の通りです。
翻訳元 | 翻訳先 |
---|---|
日本語 | 英語、中国語、韓国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ロシア語 |
英語 | 日本語、中国語、韓国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ロシア語 |
中国語 | 日本語、英語、韓国語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ロシア語 |
韓国語 | 日本語、英語、中国語 |
スペイン語 | 日本語、英語、中国語 |
フランス語 | 日本語、英語、中国語 |
ドイツ語 | 日本語、英語、中国語 |
ロシア語 | 日本語、英語、中国語 |
ポケトークSの方がカメラ翻訳の対応言語数が多い
カメラ翻訳(文字翻訳)の対応言語数については、ポケトークSでは55言語、KAZUNA eTalk5では8言語となっています。
音声翻訳については対応言語数はあまり差はありませんでしたが、カメラ翻訳(文字翻訳)についてはポケトークSの方がかなり対応言語数が多くなっていますね。
ポケトークSにはAI英会話レッスン機能がある
ポケトークSでは、英語学習をする方のためにAI英会話レッスン機能というものがあります。
AIがこちらの回答によって反応を変えてくるので、リアルな英会話を練習することができます。
KAZUNA eTalk5にはこれに対応する機能はありません。
KAZUNA eTalk5はチャット翻訳機能がある
KAZUNA eTalk5にはチャット機能があり、KAZUNA eTalk5を持っている者同士で、離れていても複数人と会話をすることができます。
ポケトークSでは、これに対応する機能はありません。
KAZUNA eTalk5はWi-Fiルーター代わりに使える
KAZUNA eTalk5は、SIMカードを入れるとWi-Fiルーターとしても使うことができます(Wi-Fiテザリング機能)。
KAZUNA eTalk5公式サイトによると、スマートフォンを子機として接続し、動画を連続して視聴した時に約6時間ほど使用できるとのことです。
ポケトークSの場合は、Wi-Fiルーターとして使うことができないので、この点はKAZUNA eTalk5の方が有利です。
ポケトークSとKAZUNA eTalk5のデメリット
ポケトークWとKAZUNA eTalk5(カズナ・イートーク5)のデメリットとしては以下のものが挙げられます。
購入前には念のためチェックしておきましょう。
ポケトークSのデメリット
- 通信環境の無い所では使用できない
- Wi-Fiルーター機能がない
KAZUNA eTalk5のデメリット
- オフライン翻訳の精度(評判)があまり良くない
- グローバルSIMの利用にはチャージの手続が必要
ポケトークSについては、インターネット接続が必須なので、オフライン翻訳というものができません。
とはいえ、KAZUNA eTalk5に関してはオフライン翻訳の精度があまり良くないようです。
KAZUNA eTalk5に限らず、 オンライン翻訳とオフライン翻訳の両方できる翻訳機は、オフライン翻訳の評判があまり良くないことが多いのです。
しかし、オフライン翻訳は飛行機の中などで使えると、心強いですね。
この点をどう考えるか、人によって意見が変わりそうなところです。
KAZUNA eTalk5(カズナ・イートーク5)のグローバルSIMカードはチャージ手続が必要
KAZUNA eTalk5(カズナ・イートーク5)の本体と一緒に販売されている「翻訳専用グローバルSIM」は、10万秒(28時間弱)程度利用できるデータ量が内蔵されています。
このデータ量を使い切るか、通信を開始してから2年を経過すると、本SIMカードによる通信はできなくなります。
チャージをすれば再度使用可能なのですが、本SIMカードが通信できなくなってから30日以内でなければチャージできないというデメリットがあります。
通信チャージは「KAZUNA eShop」で購入することができます。
30日を経過すると、新たに「翻訳専用グローバルSIM」を購入する必要があります。
「翻訳専用グローバルSIM」は同じく「KAZUNA eShop」で購入することができます。
「翻訳専用グローバルSIM」は10万秒程度(約28時間弱)ならチャージがなくても使えるとのことですが、これが具体的に何GB、何MB分使えるのか正直不透明です。
そのため、チャージにかかる費用も見通しが立ちにくく、他の翻訳機と十分に比較検討して購入したい立場からすると、不安が残ります。
個人的なおすすめはSIMカード2年間使い放題のポケトークS
ポケトークSは、モバイル通信が「契約なし、通信料なし」で使える翻訳機です。
ポケトークSも2年間の期限があるSIMを使用しますが、こちらは販売元であるソースネクストが通信料を負担することになっています。
そのため、2年間通信料の負担なく、世界中で翻訳機が使い放題です。
ポケトークが音声翻訳機の中で圧倒的なシェアを誇り、導入企業も500社を超えている理由もここにあるのではと思います。
以上から、個人的なおすすめはポケトークSです。
とはいえ、eTalk5の安さは圧倒的なので、
「自動翻訳機ってどんな感じかな?」
「今まで手が出なかったけど試してみたいな」
という方は、eTalk5を使ってみるのもアリだと思います!
ポケトークSのSIMの有効期限は2年間で、1年間5000円で更新して使い続けることができます。
また、ポケトークSはSIMの期限が切れても、Wifi環境下でそのまま使い続けることもできます。
ポケトークSとKAZUNA eTalk5の比較まとめ
ポケトークSとKAZUNA eTalk5を比較してみました。どちらも高機能の翻訳機ですが、機能などに多少違いが見られます。
本体の安さはKAZUNA eTalk5が圧倒的ですが、チャージ手続が面倒に感じたり、カメラ翻訳にこだわりたい方はポケトークSという選択になりそうです。